エジプト観光・首都カイロへ

アスワンから首都カイロまで14時間寝台列車の旅。2人個室で同室はアメリカ人のジョン
同じようにバックパッカーで、カイロからアレキサンドリアに向かうらしい。ITサポートエンジニアで会社内のサポート業務に従事しているとのこと、何かあると呼び出されて対応していたそうだ。

同じ様な仕事も前の会社でやっていたので、なんとなく親近感が湧く。
ひとしきり会話をして、それぞれ流れる時間を楽しんでいたが、カイロからルクソールに向かうときと同様、冷房が効き過ぎて、どうにも寒い。
ジョンも自分もTシャツ一枚、仕方がないので二人でタオルを肩にかけて凌ぐ。

隣の個室ではフランス人の女性が、パーカーにフード被っていた。行きの電車も同様のことがあったのに、まったく学習していないな自分と思いながらタオルで寒さを凌いていた。

個室のシートがベットに変化して、自分は下段、ジョンが上段で就寝。
朝を迎え「もうすぐカイロだ」とのスタッフの声で起きる。どうやらカイロには「ギザ」と「ラムセス中央」の2駅あるらしい、手配してもらったチケットを見ると「Cairo」としか書いていなく、どっちで降りるのかわからない

きっとラムセス中央だと思い込み、最初に停車する。ギザ駅をのんびりと過ごしていたが停車して窓ガラスから「日本人か?」と話しかけてくる人があり。
デッキに移動して話を聞いてみると手配してくれたホテルのピックアップスタッフらしい。
ギザ駅だったのかよ、ちゃんと伝えておいてよと思いつつも、急いで下車の準備をする。

同室のジョンに別れの挨拶をして下車。そのままタクシーでダウンタウンのホテルへ
そのまましばらく眠りについた。次の日は街を歩いて楽しみ
翌日にエジプト考古学博物館に行く、各地の神殿や墳墓の埋葬品などが集められ展示されている。別料金(100エジプトポンド)になるが、各王様のミイラも展示されている。
博物館の入場料60エジプトポンドを支払い、13時に入館、スカラベやパピルス、大きな像に
ミイラにする際に取り出した内臓を格納するカノプス。そして、あの呪いで有名な「ツタンカーメンの黄金マスク」との対面になった。

自分が子供の頃、まことしやかに「黄金のマスクを被ると呪いで殺される」や「一度あのマスクを被ると死ぬまで取れなくなる」などのツタンカーメンの呪いの話があった。
その呪いのマスクが目の前にあるだけで大興奮だ。

肉眼で見たマスクは呪いを感じると言うより、大変に手の込んだ作りになっており。形、色彩のデザインが素晴らしい美術品だった。金で作られているという豪華さも、また目をひく
少し高い棚に展示されているので屈んで見上げると、マスクの中を覗くことができる
中は金のきらびやかさで大変に豪華だが、この中に頭を入れると一生取れなくなるのかと思うと少し怖くなる、呪いを信じているわけではないが、子供の頃にすり込まれた、謎と恐怖と
今まで見てきた各神殿の技術力の高さを考えると呪いもできるような気がする。

そんな、謎と呪いと美しさに魅了されながら、ツタンカーメンの黄金マスクを後にした。

エジプト考古学博物館にはその他にも、様々な埋葬品などが展示されていて、見るところが多い、展示説明の英文を辞書片手に読んだり全ての展示を一通り見たので結局博物館を出たのが
17時頃になっていた。

もう、結構くったりと疲れていたそのまま歩いてホテルに戻った。翌日、気まぐれにより安い宿に変更して、ギザのピラミッドへ観光。

カイロ市内のヒルトンホテルのすぐ横にあるバスターミナルからスフィンクス行きのバスに乗り込むため、ターミナルのスタッフに聞いて、あちこち歩いて何とか見つけることができた。

スフィンクスの近くまで0.5エジプトポンド=約7円
途中、乗っているバスの後部にトラックがぶつかって、運転手同士が喧嘩になっていたが5分もして再度出発、どうやらままあることらしい、車窓をバンパーとサイドミラーが完全に壊れたトラックを過ぎていく。

スフィンクスの近くで下車してしばらく歩くが道に迷う
結局曲がるべき所を真っ直ぐに1時間ほど歩いてしまったので
タクシーに乗ってスフィンクスの元へ

ピラミッドエリア入場料60エジプトポンド。入場してすぐに馬に乗らないかと声をかけられる歩いていくからいいよと言っても、全てのピラミッドは歩いては行けない、馬かラクダ・車を使わないと行けない、それがルールだ。と言われ、半信半疑ながらも馬でクフ王・メンカウラー王・カウラー王のピラミッドを回る。

せっかくなので中に入れる

クフ王とメンカウラー王の入場券を購入。クフ王が100エジプトポンド
メンカウラー王が30エジプトポンド。馬で回っていると物売りの攻勢がすさまじい

クフ王ピラミッドの入り口を聞いただけでカメラを取られて、全然違う方に連れて行かれ、抱えられてラクダに乗せられた、で勝手に写真を撮ってお金チョーダイ。

「最初におまえにはお金は無いから払わない言ったよね」と言っても「俺のお金ではないラクダのお金だ」と押し問答。

ラクダから下ろせ!!と叫んでるときの写真

5エジプトポンド渡してカメラを取り戻し早々にピラミッドの中へ。大変に狭く腰をかがめて歩けるくらいの通路を抜け、王の間へ重力軽減の間とも呼ばれている何となく軽くなった気がしなくも無くない。

あのピラミッドの中にいるのはなんとも不思議だ。クフ王を見終わって、カウラー王のピラミッドを馬上から見学。

途中、またラクダに乗って記念撮影の人がやってきた。断っていたのだが、一緒のガイドも何も言わないし、そのまま乗せられ記念撮影。その後チップを200エジプトポンドよこせと言ってくる。200エジプトポンド=3000円、これは払えないので、クレームを付ける、しばらくラクダ乗りとの言い合いの末、にらみ合いが続き20エジプトポンドを握らせ。その場を後にした、その間ガイドは無言。

この後、無言のにらみ合い

そんなことがありつつも、メンカウラー王のピラミッドへ、中に入って、外で写真を撮って再度乗馬。パノラマポイントと言われる3つのピラミッドが見えるところで移動。そこでガイドからチップの要求があった。
まあ、2時間くらい拘束したし50エジプトポンドを支払うと「少ない」との返事、またにらみ合いが続き、最終的にこっちが折れてしまい100エジプトポンド、チップとして支払う

出発地点に戻り、スフィンクスを拝み、歩いてバス停へ。
ギザの街までバスに乗り、そこから地下鉄でホテルに戻った

ピラミッドでは何かとエジプト人の強引さに、負けてしまった気がする。
なんとなく悔しいので、またエジプトに来なくては行けないようだ。

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