ゴールデンウイークに
ヨルダン・アンマンに観光で行ってきた
成田空港に就航したばかりの
エディハド航空の飛行機を
アブダビ空港で乗り継いで
15時間ヨルダン・アンマンの地に降り立った
この地に気か目的の一つが
ヨルダンとイスラエルの国境にある死海だ
大変に塩分濃度の濃い水を湛えている湖で
世界的に有名な観光地だ
塩分が高い水なので物がよく浮くのだ
湖に浮かびながら新聞を読んでいる写真と一緒に
紹介される湖、魚も住めない塩湖・死海
とりあえず新聞を持って日本を出発した
移動の手段はヨルダン・アンマンの町中にある
サンライズホテルで手配
バスでの移動手段があるが
滞在時間が短いことと死海以外の観光を考え
タクシーを借り切り移動することにした
紹介されたタクシーのドライバーのアリさん
この車で死海までよろしくお願いします
死海までの車中、ドライバーアリさんに
アラビア語を教わる
「ありがとう」は「ショッコラン」
街に必ずある「モスク」は「マスヂェト」
「問題ない」時には「ミッシュムシケラン」で
お互いの手を叩き親指を立てる
これがなかなかうまく行かない
手を叩くタイミングが合わないのだ
やっぱり、自分にはハイタッチなどの
文化は難しいようだ
タクシーはアリさんの「ヤラーヤーラー」の
掛け声とともにスピードを上げて死海に向かっていく
(※「行け・ゴー」的な意味が「ヤラ」)
数時間で死海にアリさんのタクシーが着いた
天気も良く湖水浴日和
はるばるやってきた死海に入ろう
死海の第一印象は観光地の湖だなぁという感じだ
パラソルを立てたり、寝そべったり
浮き輪で湖にプカプカ浮かんだりと
みんな思い思いに湖水浴を楽しんでいる
名前の「死」とは対極の平和な風景が広がっている
本当にここは魚も住めない死海なのか
と思うくらいだ
とりあえず浮いてみる
・・・ああープカプカっていうのはこれか!
と感じるくらい不思議に水に浮く
これで浮き輪なんか持ってたら
空に飛び出しそうなくらいだ
とりあえず日本から持ってきた日経新聞を読む
ふむふむ
日本ではいろいろなことが起きている
続いて現地で買ったヨルダンの新聞だ
ふむふむ・・・なにもわからない
アラビア文字なので横書きでも
右から左に読むのだが
どこからどこまでが1文字なのかすらわからない
わかるのは写真くらいだ
噂通り湖に浮かびながら
新聞が読めることがわかった
アラビア語の新聞は文字が読めないので
知識的に無理だったが
日経新聞なら良く読めることは間違いない
この日の新聞では
「赤坂プリンスが営業終了」することが載っていた
あの赤プリが・・・一回も行ったこと無いけど
世界一塩辛いと言われているが
どれくらい塩辛いのかなめてみる
あーあー塩辛い
ミネラル分が多い為か怒濤の塩辛さの後に
苦みが口を支配する
たぶん、コップ一杯飲んだら身体がどうにかなりそうだ
しばらく、死海に浸かって浮かんだり
味わってみたりしていたが
なんだか、身体のあちこちがピリピリしてきた
ずっと浸かっている足首や
皮膚の柔らかい関節部分などがピリピリする
きっと塩分が強すぎるせいでは・・・と
あわてて死海からあがって、真水のシャワーを浴びる
うーん皮膚が弱すぎるのか真水で洗ったら
皮膚の痛みが収まった
恐るべき死海、魚すら住めない湖
最後に死海の塩分を計っていこう
塩分測定機「うす味くん」を日本から持ってきた
ちなみに出発前の朝食で
日本から持ってきた味噌汁の塩分は0.8%だ
これが味噌汁の適度な塩分濃度とのこと
さあ、うす味くん死海の塩分を教えてくれ
ちょっと見にくいがメーターが振り切れている
2.0%以上だ
味噌汁の2倍以上の塩分は
少なくともあることがわかった
・・・帰国してからウィキペディアで調べてみると
死海の湖水は塩分濃度約30%もあるらしい
これじゃうす味くんじゃ計れない
塩辛くて「死」を名に冠した湖、死海
さすがにこれでは生き物が生息できないことを
身を持って感じることができた
プカプカ浮けるがピリピリ刺激が強い湖
一日ゆったりゴムボートか何かで浮いていたい
あんまりゆったりしていると、
国境まで流されてしまうから
そこら辺は気をつけておきたい
その後死海を後にして観光地を回り
帰りのヨルダンの空港で空港職員に呼び止められ
スーツケースを開けさせられた
そこで「うす味くん」を見つけられ
「なんだこれは、なんだこれは」と詰問される
拙い英語で「ソルティーメーター」と繰り返し
5分後なんとか解放された

この空港の奥でスーツケースを開けられた、緊張した