情報化世界と言われて久しいが、年々扱う情報量が鰻登りで増えている。自分も少し前までシステムエンジニアに従事していたので、どんどん増える情報量をどのように扱うかが、命題になってチーム一丸になって取り組んでいた。
結局、自分は3月末に会社を辞めてしまったが、インターネットを介するリアルタイムでの情報の処理も大変に重要だが、バックアップも重要だ。集まった情報を集めて、何か有事があった場合や必要に応じて、再度そのバックアップした情報を利用する。
しかし、そのバックアップする情報も年々増加の一途だ。DATテープやDVD、ブルーレイディスクなど、様々なメディアを利用してバックアップするが、なかなかどうして、日々増え行く情報量に四苦八苦した。
また、メディアの劣化も考える必要があり、いざというときに、そのメディアが読めなくなっていたり、そのメディアを読む装置が無くなっているなど……も発生しうる。
そんなことを心配しながらもバックアップは重要なため。なんとかその時代時代の新技術を取り入れつつ、情報の確保を行っていた。多分、他の情報管理者も同じような悩みを持っている方が多い気がする。
いま、エジプトに来ている。何千も前の遺跡や像など、観光には事欠かない国だ
世界遺産になっている、アブシンベル神殿や、ルクソール神殿、カルナック神殿、エジプト各地の遺跡から発掘された埋葬品などを、展示しているエジプト考古学博物館を見て回り驚くのは石のプレートなどに当時の文字であるヒエログラフで、情報がかなり鮮明に残って今に伝わっているのだ。

何千年も前、もちろん自分は生まれていない時代の情報が今でも残って閲覧できる状態になっている。もちろん、ヒエログラフで書かれているので、そのまま読むことはできないが解読することにより、その当時の情報を21世紀に伝える事ができている。

これは単純に考えて、すごいことだと言わざるを得ない、もしかしたら、「石に刻み込む」と言うのが一番の情報バックアップ方法なのではないだろうか。

各神殿や埋葬品を見て回って、自分には読めないが、ヒエログラフで残されている当時の情報を見ていると今までの情報書き込みメディアが磁気テープや光学ディスクと進化していき、最終的にクラウドという雲のように、なんとも重さを感じない方向に進化しているが、最終的に「石に刻み込む」に落ち着くような気がしてくる。

ただ、当時と情報量が天と地との差があるので、今の技術を使ってレーザなどで固い黒曜石に細かい文字で情報を掘っていくのだ。やはり人類は過去に学ぶ物なのかもしれない。だからこれからの情報管理者は腕力が必要になる。何せ黒曜石は重いから。メディアの移動も一苦労、これからは腕力で情報管理の時代だ。

そろそろ、長い旅も終わって日本に帰る。もちろん就職活動も始めるが、前と同じ職種に就くなら、まずは腕力を鍛えようかな。
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