イスタンブールからチャナッカレという街に
移動することにした

目的はトロイ遺跡の見物、木馬をどうしても見たいからだ
イスタンブールの街中で日本に留学していたという
日本語が堪能なトルコの青年に、その話をすると
「え?トロイ遺跡?何もないよ、時間がもったいない」と言われる
「有名なトロイの木馬があるじゃない」と返すと
「それしか無い」とのこと
他のバックパッカーに聞いてもトロイに行く人はいなかった
これではシュリーマンがかわいそうな気がしてきて
とりあえず、トロイ遺跡の近くの街、チャナッカレに向かう
トラムと地下鉄を乗り継ぎ
イスタンブールの遠距離バスターミナル(オトガル)へ
このオトガルは非常に大きく地下鉄の駅の周りに
100以上のバス会社窓口があり
皆それぞれのバスに乗り出発する

何処にしようか迷っていたら、見知らぬおじさんに声をかけられる
「カッパドキア?」「違う!チャナッカレ」「オーケー任せな」
とにかく着いてこいとのこと
まず1件目のバス会社でおじさんとスーツの職員が話をする
・・・どうも交渉決裂らしい
「大丈夫!大丈夫!」とまた違う方に歩いていく
バックパックを背負ったまま、早歩きのおじさんに懸命についていく
バス会社の窓口で「チャナッカレ!」とおじさんが告げる
結局35トルコリラで昼の12時出発、6時間後には着くそうだ
バス会社の職員も英語はできるので独りでも問題なく
バスのチケット取れそうだったが
「ありがとう」と1トルコリラをおじさんに渡す
はははーと笑いながら肩をたたいて駅の方に向かって行った
何者なのかわからないおじさんだったがお世話になりました
バスの出発まで45分ほどある
蝶ネクタイの人にチャナッカレ行きのバスについて聞くと
まだ来ていないから、ここで待っててと言われる
売店などを冷やかし、タバコをふかし、時間をつぶし
出発の20分前にバスがやって来た
ベンツの大きなバスだ、バックパックを預け、乗り込む

左右2席ずつのゆったりしたシート
各シートの前にはテレビまで付いている

今まで乗ったバスの中で一番良いバスのような気がする
あまりに豪華すぎて、ちょっと怖くなる
定時にバスが出発し、高速道路に乗り100Km/h以上のスピードで
トルコを駆け抜けている

だんだん、郊外になり
大きな工場らしい建物やひまわり畑
ガスタンクが見えてきた
日本で言うと千葉と茨城辺りを思いださせる
そんな、風景を楽しんでいると
バス会社の職員さんがドリンクとお菓子のサービスをしてくれる
乗っているバスもよくてドリンクやお菓子まで・・・
いたせり尽くせりなバスで戸惑いを覚える
コーラとクラッカーをもらい食べていたら
となりの乗客のおじさんが自分のクラッカーをくれた
ニコニコしながらこっちを見ている
笑顔で「ありがとう!」というと、大きくうなずいた
多分、子供だと思われている感じだ
騙したみたいで申し訳ない、すみません35歳です
その後、ドライブインらしきところで休憩
バスはこの間に給油と洗車をする

まだ、3時間以上も走らなくてはいけないのに
洗車をするなんてトルコ人はきれい好きなんだと思う
バスから降りて、身体を伸ばしながら散歩する
目の前の道があまりに真っ直ぐ延びていて恐怖を覚える
この道を歩いて帰ることになったら・・・

置いて行かれないうちにバスに戻る
バスは再度動きだし、チャナッカレへ向かう
途中、バス職員が化粧水のようなものを
乗客の手にかけるサービスを始めた
ものは試し、自分もお願いする
メントール系で冷たく、気持ちいい
香りも柑橘系、グレープフルーツの良い香りがひろがる
長時間のバス移動の疲れが少し癒される
スーッとした気分になり、良い陽気と
寒くも暑くもないちょうど良い空調で
眠くなり貴重品の入っている鞄を抱いたまま眠る
目が覚めたら、バスがフェリーに乗り込むところだった
どうやら、フェリーで渡った海の向こうがチャナッカレらしい

ちょうど、イスタンブールを出てから6時間で到着
これから、まったく土地勘がない異国の街で宿探し
足場がない、この時は不安になる
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